デジャヴ
だんだん、わかってきた気がする。
時空が狂いだしていること
ある日、仕事に出かけ、ごく普通にたくさんの人と皆すれ違う
その中で、ちょっとだけ目についた女性
茶色がかったクルクルとした髪を、ゆるくポニーテールにして
色鮮やかな、ワンピースを着ていた。
その人とすれ違った車に乗り込んだ。
ものの10分ほど走ったところにクリニックがあって、
息が止まった。
同じ女性が同じように立っていた。
ありえない。人の足でこの速度には追いつかない。
他人の空似ではなかった。
誰にも言えず、その日はやりすごした。
数日たったある日、慣れない登山にでかけた。
知らない町、知らない停留所、登山用の身なりをした人や観光客が
暑い中並んでいる。
その中で、障害者のお子さんを持ったお母さんの二人連れがいた。
別に気を留めなかった。
バスが走り出して、3つくらい停留所を言ったあたりで、またしても。
その親子がいた。見間違いじゃない。まったく同じ二人。
どう考えても、おかしい。
そんなことがもう一回あって。
自分の中で、理解を超えた。
何か起こっている。 私に起こっているのか、地球に起こっているのか
わからない。
でも、答えを見つけようとまた動いた・・・・